日本人選手の活躍をいち早く伝えたい海外からでもスムーズに映像を送れるJECTORに感謝です

株式会社シンカ

株式会社シンカ様 2012年設立。映画製作、映画配給、映画上映イベント企画制作、アーティストマネージメント、ライセンス事業などを手掛ける。映画配給や映像企画制作を手掛ける一方で、ライセンス事業としてスポーツクライミングの放映にも携わっており、ご担当の森様にお話を伺いました。

(写真)株式会社シンカ プロデューサー 森 多鶴さま

海外に派遣したカメラマンから映像がすぐに届くので大会終了後、半日でプレスリリースを出せるようになりました

 

森さま

私達、株式会社シンカでは、映画配給や映像企画制作を手掛ける一方で、ライセンス事業としてスポーツクライミングの放映にも携わっています。スポーツクライミングは壁面を登る技術やスピードを競う競技で、10数メートルの壁を登り到達点を競う「リード」、高さ5メートル以下の壁に設定されたコースを制限時間内にいくつ登れたかを競う「ボルダリング」、高さ10メートルまたは15メートルの壁をどれだけ早く登れるかを競う「スピード」、さらにこの3種目を一人の選手が行う「複合」と4種目あります。

 

スポーツクライミングは、2020年の東京五輪で正式種目に採用されたこともあり注目が集まっている競技の一つです。国際大会は年に15回から16回、国内での開催は1回なので、ほぼ海外で行われています。これら大会の映像は、国際スポーツクライミング連盟(以下、IFSC)からライセンスを受けた私達の手元に届くので、国内のテレビ局や番組制作会社に貸出したり一緒に番組を作ったりしています。
 
さらに、最近は日本人選手の活躍が著しいので、国内スポーツメディア用にニュース素材を用意する試みを始めました。ボルダリングに限りますが、日本人選手だけにフォーカスした競技映像や日本語でのインタビュー映像などを撮影しています。ニュース素材なので時間が命だろうと、大会終了後半日で国内のスポーツメディアに映像とリリース文章を配信しています。このフローを実現できたのは海外とでも簡単にデータ共有できるJECTORのお陰です。

 

海外大会の模様を半日で国内スポーツメディアに伝えるシンカ様のフローとは?

アカウント管理機能を使って提供先に合わせた場を作成しておく。JECTORなら、これだけでスムーズなフローを組むことができます。

 

IFSCや国内スポーツメディアとの映像データのやりとりをスムーズに行う方法はないかと模索していた時にJECTORに出会いました。知人(映像業界関係者)からの紹介です。JECTORなら一般的なファイル便と違い、映像データを都度アップロードしなくて済みます。

 

一度JECTORに保存したファイルなら、ダウンロード先URLを映像をリクエストした相手にメールを送るだけです。常に重いデータを持ち歩く必要がありません。これは便利だなと。また、ちょうど日本人選手へのインタビュー企画が始まったタイミングだったので、「これにも使える!」と思い導入を決めました。

日本人選手の活躍や東京五輪での正式種目採用など、ニュースバリューが上がってきています。せっかく注目を浴びているのに日本人選手の日本語でのインタビュー素材がない。また、日本人選手の様子だけを取り上げたくとも、例えば準決勝だと8人とかが一斉に登るので、IFSCの映像だけでは不十分なケースもあり、結果的に紹介できないという事態が生じます。
 
これはもったいないなと思い、せめてボルダリングだけでも日本人選手にフォーカスした競技映像や日本語でのインタビュー映像を用意したいと思い、独自にカメラマンを現地に派遣しておりました。ニュース素材ですので、いち早く日本人選手の活躍を国内スポーツメディアに伝える必要があります。そこで、以下のフローを構築しました。


 
まず、現地で撮影した映像は大会終了後にカメラマンがJECTORにアップロードします。私はJECTORにアップロードされた映像を確認しながら大会の結果をまとめたプレスリリースを書き、日本人選手のインタビューや競技の様子を収めた映像などのニュース素材をJECTORにアップロードした旨をスポーツニュース協会に案内します。

スポーツニュース協会とは、スポーツニュースの番組が加盟している協会であり、各加盟社には事前にJECTORのアカウントを発行してあります。各社は特別な申請をせずとも自由にログインし素材を使うことができるというわけです。これにより大会終了後半日で国内のスポーツメディアにニュース素材を渡すことが可能になりました。
 

ちなみに、これまでオーストリア、中国、インド、アメリカ、スイスなどからカメラマンが映像データをJECTORにアップロードしています。基本的には主催者がプレス用に開放しているWi-Fiを使用していますが、プレスルームが早く閉まるときもあり、ホテルでアップロードしたこともありました。念のため持参したポケットWi-Fiを使ったこともありますが、今のところ一度も失敗していません。
 

 

スポット対応、例えば「あの選手の前回大会でのダイジェスト映像が欲しい」などの個別のリクエストにはファイルリンク(URL共有)やファイル便が便利ですが、常に配布先が同じであるレギュラー対応には、事前にアカウントを発行しておくことでスムーズにやり取りできるフローが組めて便利ですね。スポット対応、レギュラー対応の両方に使えるJECTORに感謝しています。これからリリースされるパートナーアカウント*1を使えば、さらに外部との連携がスムーズになると聞いているので期待しています。
*1取材後パートナーアカウントはリリースされました。詳しくはコチラ